野菜ジュースは絞るべき?
スムージーが流行って、「絞らない野菜ジュース」を飲む機会が増えてきましたね。
すると、意外と飲み心地が悪くて「おえっ」ってなった方もいると思います。
今日は、「絞る野菜ジュース」と「絞らない野菜ジュース」の違いについて説明します。
栄養価の違い
まず、第一に食物繊維が変わって来ます。
食物繊維には
・水に溶ける水溶性食物繊維
・水に溶けない不溶性食物繊維
の2種類があります。
どちらも野菜に含まれていますよ。
そして、ジュースにした時、水溶性食物繊維はジュースの水分に溶けているので、絞ってもほとんど変わりませんが、問題なのが不溶性食物繊維。
ジュースの搾りかすが全部不溶性食物繊維です。
はい、そうなんです。
絞っちゃうと、不溶性食物繊維が摂れなくなってしまうんです。
不溶性食物繊維にはウンチの嵩増し効果があるので、便秘の人は実は摂った方が良い栄養成分。
絞って捨ててしまうのはもったいない。
出来たら絞らずに飲んでしまうのが1番ですが、どうしてもドロドロした飲み心地がキライな場合は、搾りかすを使って1品作ってみてはいかがでしょう。
ヘルシーなお菓子や料理が出来上がりますよ~
お菓子に変身!
搾りかすに小麦粉とオリーブオイルを混ぜ、まとまる程度にこねて伸ばす。
適当な大きさに切り分けてオーブンで焼くと、食物繊維入りのヘルシークッキーが出来上がり♪
ひき肉に混ぜる
ハンバーグやロールキャベツを作る時に、ひき肉に混ぜ込みます。
量はお肉の10%以内に留めると食感を損ねません。
お肉に比べて搾りかすはカロリーも低いので、ダイエット料理にもおすすめです。
作り方の違い
絞らない野菜ジュースの基本の作り方は、野菜を適当な大きさ(2cm角くらい)に切って、ミキサーで粉砕。
この後、水などで好みの濃度に希釈します。
絞る野菜ジュースは、ミキサーで粉砕した野菜液を布巾や細かい網で濾して出来上がりです。
絞る方が1手間多い上に、搾りかすの処理が出て来るのでちょっと面倒ですね。
美味しいのは?
好みによりますが、一般的に飲みやすいのは絞る野菜ジュースです。
口当たりがよくなるため、ゴクゴク飲めますよ。
絞らない野菜ジュースはドロっとしていて飲み口が苦手に感じる方が多いです。
水や牛乳で割って飲むと改善されますよ。
牛乳で割る場合、野菜に含まれるペクチンと牛乳のカルシウムが結合してゼリー状に固まる場合があるので、混ぜたらすぐに飲みきるようにしましょう。
固まるのが嫌な場合は豆乳がおすすめです。
牛乳と違い、カルシウムがほとんど入っていないので固まりません。
牛乳にも豆乳にもたんぱく質が豊富に入っているので、青臭さのマスキング効果がありますよ。